apriori_37g

言葉が好き

芸術と社会のはなし

去年のクリスマスイブの夜、ツイッターを見ていたら、「サンタさんが来なかった少年の話」を見た。
簡単に言うと「ずっといい子にしていたのに、家庭環境が悪く、両親はサンタになってくれなくて、プレゼントなんて無かった」みたいな話だったんだけど、私はそれを見た時本当に頭に来た。
救いのない話に、一体何の価値があるのだろうか
ただ、人に暗い感情をもたらすだけの芸術。
何のために貴方は芸術をやってるんですか〜
そもそも芸術っていうのは、一生涯関わらなくても済むようなもので、「学業を評価する上で、美術は大して重要ではないから、学校の美術科目が無くなるのでは」みたいな記事を見たけど、本当に、社会にとっての芸術ってそんなもんなんだと思う。
でも、だからこそ芸術は、社会の光になる必要があるんじゃないかな〜

私が頭に来たその漫画は、しかも一切の救いがなかったんだよね。ただのバッドエンド。しかもハッピーエンドになる気配ゼロ。

人間が芸術を見たり感じた時に、八方塞がりになるような芸術は絶対作りたくない。悲しい気持ちになって、しかもそこから抜け道がないような芸術は絶対作らない。
真っ暗闇だとしても、やっぱり最後は満天の星空の下で幸せになる話しか作らない。闇の先に闇があるような芸術は、一体何を伝えたいのかさっぱりわからない。ポリシーもない。雰囲気でどうにかしてるようなもん。

たしかにネガティブなもの程、人間の目は向くから、共感は沢山集まるかもしれないけど、人間の心には一切残らないよ。
椎名林檎ちゃんが、「丸くないと刺さんないよ」って尖った手口で歌ってた

暗い雰囲気を表現したいなら、そこに落ち着きとか逃げ場が感じられる芸術を作りたいよね。
ほんとにほんとに暗くていいのは、日記だけ

とにかく、芸術なんかで、貴方を絶望させない。私に前向きな芸術を作る時がきたようだ