apriori_37g

言葉が好き

150km/s

昔と変わったとか、昔の私のままアップデートせず話されると本当にムカつく、私は1日でも早く過去から離れたいし、私が変わったんじゃなくてお前が変わってないだけなんじゃないの。口が悪いまま敵意を持って言う、私を過去に見て過去に殺したままの奴ら、このスピードは絶対譲らない。醜い私の過去に捕まってる奴ら全員トップスピードで置いていく。過去の私を笑う奴、目を見開いて、私の目を覗け。今の私は今ここにいて、お前が笑ってた私の目の色、今は黒。絶対に淀みのない黒。迷いのない黒。お前の色が混ざる隙もないくらいの黒。黒く黒い。お前のおかげでこんなに黒くなった。自分でも自分が見えないくらいの黒。狙った人を逃がさないくらいの黒。返り血も映らないくらいの黒。過去に生きているらしい私は私が殺す。私が私にとどめを刺すから、それはお前の仕事じゃない。滅多刺しにするのは私の遺体で結構、お好きにどうぞ。それはもう過去の私だから、好きに使えばいい。デッサンしたり、展示したり、好きにすれば。もうそれは過去だけれど。過去を殺し続ければ。今はどんどん進んでいくけれど。お前が足枷になって、今を殺しそうになることが何度も何度もあるけれど、それを救ってくれるのも全部全部今なんだよ。今慕う人、今愛してくれる人がいるから、過去のお前はいとも簡単に捨てられる。お前はもう要らないから。例えお前が今に追いついたって、お前は要らない。だってすぐ立ち止まって、結局過去に生きてるじゃん。虐められてた私、見下されてた私はもう死んでるのに、何度遺体を眺めて笑ってんの。私は笑われる度に死んで、愛される度に蘇ってきた。お前に何度も殺されたけど、最近お前を殺せるようになってきた。今がお前より生き生きしてるからだよ。お前の邪悪なんて入り込む余地は一切ない。今にそんな暇はない。私は今に生きてるし未来を見てるから、この紅さは絶対譲らない。絶対に譲らない。過去のお前のせいで今を犠牲にしない。捨てる、お前も私も捨てて走る。毎秒捨てる。絶対にお前を置いていく、絶対にお前を置いていく。恩讐の果てに、早朝の果てに置いていく。