apriori_37g

言葉が好き

文学

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もし生きる意味に対する明確な答えがこの世に1つあるとしたら、貴方の存在意義はなくなる例えば、生きる意味は愛することで、神も仏も彼もそう言ったとする であれば貴方はこの世に必要無い。何故なら貴方ではなく他の人に代わってもそれが達成できるから …

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誰かに甘えたいけど、誰かに熱湯ばっかぶっ掛けてる私にそんな権利無くて、ますます一人になっている10月24日木曜日。私だって本当は全てを投げ打つくらいの大恋愛、大友情大会をしたいけどできない。多分自分が一番好きだから、そして私は他人に死ぬほどボ…

最愛の鼓動が消えたとして

一か月前、最愛のミュージシャンが亡くなった。そして明日は彼の追悼式だった。私は赤く光る踏切を駆け足で渡った。自殺しようとして助けられた少女を思い出した。椎名林檎の虚言症を思い出した。 遮断機が降りたと同時に、私の頭の中に大日如来像が降ってき…

独りについて

・独りについて 何を犠牲にしてでも私は独りが大好きで、何故なら、誰もいないし、誰もいなくていいから。けれど、独りを好きでいられるのは、やはり私は真の孤独ではないからだ。 コーヒーを淹れて、今静かに目を閉じたその次に、全ての人が消えていたとし…

いつまで私は独りが好きなんだろう

いつまで私は独りが好きなんだろう 今日は本当にダメで人と全然喋れなかった 全然馴染めなかった きっと誰も悪くないしむしろ気遣ってくれた人いたけどそれでもダメだった いつまで私は独りが好きなんだろう やっぱり独りで文を書いたり絵を描いたり本を読ん…

小説(タイトル未定)

それはまさしく春の訪れであった。私の心に爆発するように花開く桜。神の息吹は張り詰めた頬を打った。曖昧な教室の中央に、少女が座っている。絹の様な、やや重く垂れる黒髪は富士宮の白糸ノ滝を彷彿させ、尖った鷲鼻は黒板の奥を向き、滲んだ瞳は我々がま…

正十二面体の女

今日も風呂にアヒルを浮かべて、あの女のことを思う。なんと正十二面体の女。 あの女は、裏表のない女だった。裏表なんかじゃ済まされない女だった。裏表という二次元的で、規定も曖昧な存在では無かった。 正十二面体(せいじゅうにめんたい、英:regular do…

刺したかき氷

またあの子にフラれた。彼女の足踏み、彼女の猫を撫でる掌、彼女の喉を通るストレートティー。それら全てが僕を拒んでいると悟らせる。 僕の気持ちはまた埋葬。今日は乳白色の浴槽に沈めた。僕はMステに出てた今流行りのラブ・ソングを歌う女が大嫌いだった…

夏が始まって 2017.7.24

何十年もの歴史たちと向き合った後、自分が驚くほどに幼くて、泣きたくなるような恥ずかしさ、直面させられる自分の弱さに未だ勝てたことがない。 何十年もの歴史たちは何も宗教だとか芸術ではない。 私のそばにいる母、今は遠い父、いつまでも煙草をやめな…

もうあの歌が聴けなくなった。私の無実を証明する東海道線午前11時、目を閉じてずっと聴いてたロック・バンドの叫び声は、私の暴れる心臓と同期して動悸、すごいことになった。音楽が私のものになるということをあの日はじめて知った。私の愛すべき栗色の髪…

ボツ

今日も孤独に勝てない。 深夜一時十七分。本を捲っても何も頭に入ってこない。猫を撫でてもこちらを見ない。スマートフォンは明る過ぎる。 独りきりだということが何なのであろうか。 中国の万里の長城を思う。あの大きな城だって何年も孤独だったはずだ。 …

創造の後頭部

先生が黒板消したべた。明日は遠足で、母は病院だった。わたしが何時も食べるスーパカップに日が差して午前10時、お布団の中で目が覚めました。今日もあの子のことがわからない。いつもなんで白の靴下を履いて学校へ向かうんだろう。私は毎朝ラジオ体操して…

艶なる宴

蓄音機から、ふつと音が途切れた。木々のどよめきと、湿った窓に気付かされる。 小雨にも目をやらせない程、蓄音機は唄い続けていた。 ドビュッシーのレコードは母のお気に入りで、幼い私がそれを投げた時は酷く怒られた。 でも、今の私なら、このレコードは…